射撃練習

自宅から車で1時間程度かけた場所に射撃場を発見。思い切って電話をしてみる。

緊張した。

私がこの1年間で出会った銃関係の方々は

めちゃくちゃいい人か すごく威張っている人の

どちらか。

特に 女が何ができるんだ、興味半分ではじめtんだろう…。ぐらいの嫌な雰囲気。

折角見つけた射撃場、できればお気に入りの場所にしたい。

ドキドキしながら 意を消して電話をする。

電話にでた方は声からして少し年配の方だったが物腰の柔らかく、非常に感じの良い方だった。

緊張していたが銃を習いたいと話すと「大丈夫ですよ 教えられる人がいますから」と快く承諾してくださった。(๑•̀ㅂ•́)و✧

そして、その足で射撃場へ。

受付につくと優しそうな叔父様が3名 出迎えてくれた。そして受付し 射撃コースへ。

そして、一つ一つまずはスタートから話をしてくださった。

①自分の銃が身体に合っているか。

→ 正しく握る グリップに指の付け根を合わせて握る。

→ 肩付けの正しい位置 鎖骨下の正中側にしっかり押し当てる

→ 頬付の位置 私の場合は後ろすぎる。もっと前で顔は銃の真ん中に来るように押し付ける。

②スキートを実際にやってみる。

 

おもった以上に当たらなかったが

徐々に当たるように。

正しく構えて ただしく撃つ。

ふりけると 50%ほどの命中率。

昔の私からしたら上出来。

今回は50発練習。

有意義な時間となった。

 

 


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来期の課題

家に帰り 真っ先に入浴

その後、銃を磨く。

2発 発砲。

外した。

悔しい。

それが私の今の実力だ。

今回は罠にかかった獲物。

この実力では 忍び猟にでても 当たらないだろう。

そう、あとは銃の技術を上げなくてはならない。

あんなに近くではずしたら

相手がもし山のなかであったら。

一発はずして むかって来たら どうなるか。

猟期が終った今こそ 

来期にむけて 射撃場で練習しよう。

 

そして 自分の地元の猟友会…。

猟友会は原則自分の居住地で登録しなくてはならない。

でも 猟友会といっても団体それぞれの色がある。しかも 任意。

私の所属している猟友会は 正直ただの登録するだけの団体。

研修制度や猟場の見学などは一切なし。

駆除隊にも働いていたら入れない。

 

猟友会に入会する日 事務局へ行った日

その日は丁度、登録更新日でたくさんの会員の人が集まっていた。

初めての場所だったが、射撃場でも何度か会話した人もいたため、しっかりと挨拶した。

しかし、返ってきたのは

「女なのに銃も罠もやるの?すごいね」

「ちがうことなら たくさん教えられるよ」など

蔑んだような会話

もちろん 相手にせずにさっと登録をすませて

帰ったが なんとも嫌な気分になった。

 

師匠に出会ってからは

師匠の活動してる地元の猟友会の方々とも

お話する機会があったが

「せっかくがんばっているから、イノシシとらせてあげたい」「気にせず 通ってこれるならおいで」といつも温かい言葉をかけていただいた。

 

これは 自分で選んで始めたこと。

だからこそ、自分が1番成長できるところで

修行をつみたい。

無駄なしがらみにとらわれず

信頼できる仲間と共に成長したいと思い。

私は 決心した。

この 決心については もう少し先で書くこととする。

 

 

 

 

 

ナイフを使う

解体処理場に到着し

師匠に買ってもらったホットコーヒーをすする。

思った以上に身体が冷えていたことに気がついて何故か笑う。

装備を整えていよいよ解体。

さっきまで生きていた。

まだ 温かい。

吊るして 重さを測る 27キロ

思った以上に大きかった。

その後 師匠が解体。

一部 手伝わせてもらう。

怖さや恐ろしさという感情は湧かず。

淡々と作業する。

一通り 解体に約2時間 

 

刺激的な1日であった。

そして 私はなんて幸せものなんだろうと

改めて 師匠や仲間に出会えたことに感謝した。

 

ジビエの勉強会で

解体の仕方は一度体験したことがあったがそのときは鹿の解体だった。しかも下処理をした状態。

毛皮や内蔵は抜かれいた。

 

もちろん 今回はフルセット。

しかも イノシシ

毛皮はどうするんだろう

内蔵はどうするんだろう

骨や肉はどんな風に切り分けるんだろう

すべての疑問は この1回ですべて解決した。

 

百聞は一見に如かず。

 

そして、狩猟免許を取ったときにお祝いにいただいたナイフを初めて使う。

さすが、猟師が選んだナイフは切れ味が違った。

初めての獲物の解体はこれで終了。

 

吹雪の中 師匠にお礼をいって 帰路に着いた。

はずす

引き返して 師匠に再び再会

毎週会っていたのに初めて見るような笑顔でハイタッチする。

小雪が舞う中 現場へ向かう。

日没まで後1時間というところで到着

中くらいのイノシシが罠にかかっていた。

師匠に言われた場所から 落ち着いて引き金を引く。

1発目はずす

続いて2発目 

はずす 

 

そして 違う仲間が1発目で仕留める

 

悔しい〜 でも よかった。

無駄に苦しめず 一発で。

 

初めて、生き物の命を頂いた。

 

余韻に浸る暇なく 手を合わせて手早く撤収。

解体処理場に運び  解体を行うこととなった。

獲物

師匠の住む街から 私の住む街までは車で30分ほどかかる。

帰る途中次の日が桃の節句だったため

道の駅でも桃の花を買いたいと思いつく。

長靴をはいたまま 車をおりて 桃の花を買い

車に乗り込むと、携帯が鳴る。

師匠から、備え付けたカメラに鹿が写っていると。鹿だったら上手く行けば罠が発動するかもしれないと。

しばらく、駐車場で話して手元の時計をみると14時半。

そして ふたたび師匠から 今度はイノシシがきていると連絡がはいる。

流石である。

罠をかけた場所にこんなにも多くの動物が来るなんて。と 他人事のように関心する。

そして一言

「今、かかったみたいだ」と。

その日の日没は17時35分

 

迷わず、師匠のもとに引き返した。

罠をかける

狩猟の回数を重ねるごとに

その地域の地形や生息する生き物の種類がわかってきた。

はじめてみる 塒や餌場には独特の臭いと痕跡があり 見るたびに緊張した。

 

実は 暇さえあれば山をのぼっていた私だが、

野生の動物に山であったことはほとんどない。

 

飼いならされてるような鹿🦌とうさぎぐらい。

それ以外の動物にであったことがない。

 

しかし、味方を変えるだけで

直ぐ側に生き物が生息していることを学んだ。

 

森とは 動物たちの生きている場所なのである。

狩猟できなくてもすべてのことが私には新鮮だった。

 

そんなある日

師匠が罠をかけるが一緒にやるかと誘ってくださる。

猟期の終了期日が迫っていたため

まだ収穫のない私に気を使ってくれたのだろう。

いつものように 山歩きをしたあとに

師匠のとっておきの場所に罠をかけさせてくれた。

天気は生憎の雨。

それでも、せっかくだからと ドロドロになりながら師匠が3つ、私が2つ罠をかける。

罠は自分でかけるのは初めて。

見学はしたことがあったが一通りかけるのははじめてであった。

それでも、なんとか仕掛けでその日は終了。

楽しみにしながら帰宅する。

もう気分は明日の朝にかかっている気分(笑)。

しかし、翌朝 カーテンを開けると 真っ白に雪が…。

しかもどっさりと。

罠は雪が積もると発動しない。

これも 運  そう簡単には行かない。

しかたなく また いつものように師匠とポイントを周り、その日も何事もなく帰宅するはずだった…。

フィールドデビュー

師匠と予定を合わせては 毎週のようにフィールドにでた。

まずは師匠がかけた罠のポイントの見回り。

罠免許も取得したため

これもとても勉強になった。

足跡の味方、イノシシのヌタ場と掘り起こしの実態。

実際に目の当たりにすると

彼らの行きている姿が少しずつ見えてくる。

 

そして その地域の猟友会の会長にも引き合わて

いただいた。

そう、物事には筋が通っていなければならないのである。

 

そして 3回目の山歩きにいよいよ 生き物に向けて引き金をひくことになる。

 

山の奥にある古い田んぼの跡地に

たくさんのカモがいるポイントまで連れて行ってもらう。

一斉に飛び立つカモに 銃口をむけ初めて引き金を引いた。

一瞬のことだったが 今でも鮮明に覚えている。

彼らはあざ笑うように私の頭の上を一周して飛び立って行った。

 

悔しいけど、なんとも言えない気分にしばらく

銃を抱きしめてぼーっとする。

 

師匠が笑いながら たくさんいましたね。と

 

これが私の フィールドデビューの話